ネバダ州ラスベガスでホットドッグ早食い決戦が2024年9月2日(日本時間3日早朝)行われました。
その大会でチェスナットさんが自己ベスト(76個)を更新する83個を平らげて勝利しました
2009年以来15年ぶりの直接対決でしたが、小林さんは雪辱を果たせず、引退を表明しました。
日本と違い、アメリカでは、フードファイターは正式な職業として広く認識されているわけではありませんが、プロフェッショナルな競技者としての地位を確立している場合があります。
今回はフードファイターの仕事内容やフードファイターの年収についても調べていきます。
早食い王 小林尊って
小林さんは1978年3月15日、長野県に生まれました。2001年にニューヨークで開催された「ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権」で初めて優勝し、一躍世界的に注目されました。この大会で、小林さんは12分間で50個のホットドッグを食べるという当時の記録を打ち破り、前回の記録を大幅に上回る成果を残しました。彼はその後、2006年までこの大会で6連覇を果たし、フードファイティング界のトップに君臨しました。
2006年以降は、他の大会や挑戦にも参加し、ホットドッグ以外の食べ物でも数々の記録を打ち立てています。小林さんの挑戦は、早食いを一種のスポーツとして昇華させ、その人気を国際的に広める役割を果たしました。
アメリカでのフードファイターの位置付け
フードファイティングは主にエンターテインメントの一部として扱われ、アメリカでは下記のような要素があります。
競技スポーツ
フードファイティングは競技スポーツとして扱われることがあります。特にネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権などの大規模な大会では、プロフェッショナルな競技者が参加し、賞金を獲得することができます。競技者は自分の技術や戦略を駆使して、他の競技者と競い合います。
エンターテインメント業界
フードファイティングはエンターテインメント業界の一部として扱われることが多いです。大会やイベントがテレビ番組やオンラインプラットフォームで放送され、視聴者を楽しませるためのパフォーマンスが行われます。フードファイターは、メディア出演やイベントでのパフォーマンスを通じて収入を得ることができます。
プロフェッショナルな活動
一部のフードファイターは、競技者としての活動に加えて、スポンサーシップ契約やメディア出演などを通じて収入を得ており、実質的にプロフェッショナルなキャリアを築いています。彼らはフードファイティングを主要な収入源とし、トレーニングや戦略の向上に努めています。
ビジネスとブランドの構築
フードファイターは自身のブランドを構築し、書籍や商品、オンラインコンテンツなどのビジネス展開を行うことがあります。これにより、競技以外の収入源を確保し、フードファイターとしてのキャリアを拡大しています。
フードファイティングはアメリカでは特定の「職業」としての地位があるわけではありませんが、競技者やエンターテイナーとして認識され、活動を通じて収入を得ることが可能です。
フードファイターの仕事内容
フードファイターが収入を得る方法は複数あります。
賞金
競技に参加することで得られる賞金が主要な収入源です。例えば、ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権などの大会では、優勝者に多額の賞金が支払われます。大会によっては、上位入賞者にも賞金が支給される場合があります。
スポンサーシップ
フードファイターはスポンサーシップ契約を結び、企業やブランドからスポンサー料を受け取ることがあります。スポンサーは、選手が自社の商品やサービスを宣伝することに対して報酬を支払います。例えば、飲食業界の企業や食品メーカーがスポンサーとなることが多いです。
メディア出演
テレビ番組、ラジオ、YouTubeなどのメディア出演によって収入を得ることもあります。フードファイターがテレビのバラエティ番組や特集番組に出演することで、出演料を受け取ります。また、SNSやYouTubeチャンネルの収益も含まれます。
イベント出演
フードファイターはイベントやフェスティバルに出演し、パフォーマンスを行うことで収入を得ます。これには、食事関連のイベントやトークショー、デモンストレーションなどが含まれます。イベント出演料や交通費、宿泊費などが支払われることがあります。
書籍やメディア製品
フードファイターが書籍を出版したり、自伝や料理本を執筆することで印税収入を得ることがあります。また、彼らのパフォーマンスやトレーニング方法についてのDVDやオンラインコースを販売することもあります。
広告収入
自身のSNSアカウントやYouTubeチャンネルで広告収入を得ることがあります。多くのフォロワーや視聴者を持つフードファイターは、広告主からの依頼を受けて、プロモーション動画や広告を制作し、広告収入を得ることができます。
ブランド契約とプロモーション活動
フードファイターが特定のブランドや商品のアンバサダーとして活動し、そのブランドのプロモーションを行うことで収入を得ることがあります。これには、商品の広告や宣伝活動、イベントでのブランド紹介などが含まれます。
これらの方法を組み合わせることで、フードファイターは収入を得るとともに、個人ブランドを築いています。
フードファイターの賞金
アメリカのフードファイターが大会で得られる賞金は、大会の規模や重要性によって異なります。代表的な大会とその賞金について紹介します。
ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権
- 賞金
優勝者には約10,000ドルが授与されることが多いです。2位と3位にもそれぞれ数千ドルの賞金が支払われます。 - 概要
この大会は最も有名なフードファイティングイベントで、アメリカの独立記念日にニューヨークで開催されます。賞金額は大会の歴史やスポンサーシップによって変動することがあります。
Wings Over Long Island大会
- 賞金
優勝者には約5,000ドルが授与されることが多いです。その他の順位にも賞金が支払われます。 - 概要
この大会は特に辛いチキンウィングの早食いを競うイベントです。賞金額は大会によって変わることがあります。
その他の大会
- 賞金
他のフードファイティング大会では、優勝者に対して数千ドルから1万ドル程度の賞金が支払われることがあります。大会の規模やスポンサーによって異なります。 - 概要
フードファイティングの大会は多種多様であり、地元のイベントから全国規模のイベントまで、賞金額は大会の種類や開催場所によって異なります。
フードファイティングの賞金は大規模な大会ほど高額になる傾向がありますが、競技者の人気や大会の注目度によっても賞金額は変動します。
推定年収は
小林さんの過去の成績を確認してみます。
ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権
2001 | 1位 |
2002 | 1位 |
2003 | 1位 |
2004 | 1位 |
2005 | 1位 |
2006 | 1位 |
2007 | 2位 |
2008 | 2位 |
2009 | 2位 |
クリスタル・スクウェア・オフ(ハンバーガー早食い選手権)
2004 | 1位 |
2005 | 1位 |
2006 | 1位 |
2008 | 3位 |
2009 | 1位 |
フードバトルクラブ(TBSのテレビ番組)
2001 | フードバトルクラブ第1回大会 | 1位 |
2001 | フードバトルクラブ第2回大会 | 2位 |
2001 | フードバトルクラブ King of Masters | 2位 |
2002 | フードバトルクラブ Speed(早食い) | 2位 |
グリンゴ・バンディト・タコス・チャレンジ
2011 | 1位 |
2012 | 1位 |
2013 | 1位 |
2014 | 1位 |
2015 | 1位 |
2016 | 1位 |
2017 | 1位 |
2018 | 1位 |
パイ・イーティング・コンテスト(カナダ最大のピザ早食い選手権)
2010 | 1位 |
2011 | 1位 |
2012 | 1位 |
2013 | 1位 |
2014 | 1位 |
2015 | 1位 |
2016 | 1位 |
大きい大会での順位1位の数だけでこの数!他の小さい大会やメディアやイベントの出演の収入、著書の印税など含めると推定年収は、かるく1億は超えてると思います。
現在は2019年頃からは日本のテレビ番組への出演も徐々に再開し、メディア、イベントの出演もしています。また、食べることのふしぎと魅力について語る本も執筆し、食に関わる現場で今でも幅広く仕事をしています。
応援してくれた全ての方に感謝します
— KOBAYASHI Takeru 小林尊 (@FReeKobi0704) September 3, 2024
家族と友達- ぼくのこれまでの人生とこの最後のステージを通して、僕に与えてくれた信じられないほどの愛に感謝します pic.twitter.com/eMQ2L8JJ1t
まとめ
フードファイティングの世界は、単なる食事の早食い競争を超え、エンターテインメントとしての魅力を持ち、多くの人々に驚きと楽しみを提供しています。日本出身の小林尊は、その卓越した技術と持ち前のパフォーマンスで、フードファイターとして世界的な名声を築きました。彼の数々の記録と優勝は、フードファイティングのスポーツとしての地位を確立する助けとなり、多くのファンを魅了しています。
アメリカにおけるフードファイターの活動は、競技スポーツとエンターテインメントの交差点に位置しており、賞金やスポンサーシップ、メディア出演など多様な収入源があります。特に、ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権などの大会では高額な賞金が支払われ、プロフェッショナルなフードファイターがその技術を競い合う場となっています。
フードファイティングがアメリカで正式な職業として認識されるわけではありませんが、競技者たちはプロフェッショナルなキャリアを築き、多くのファンやメディアの注目を集めています。これにより、フードファイティングは単なる趣味を超え、専門的な分野として確立されているのです。
小林尊のようなフードファイターたちの活躍は、フードファイティングの魅力を広め、その影響力を強化しています。今後も、彼らの挑戦と成績が新たな記録を生み出し、フードファイティングの世界がますます盛り上がることを期待しています。