2024年9月4日、インドネシアでバンバン市の市長を務めていたアリス・グォさんが拘束されたとニュースがありました。
アリス・グォさんは東南アジアの国々を転々としながら逃亡を続けていました。
そこで今回はアリス・グオさんについて調べていきます。彼女の出生の謎や経歴、スパイ疑惑など調査していきます。
アリス・グオって
アリス・グォさんはフィリピンで育ち、家族が養豚業を営んでいたとされています。また、バレンズエラ市でのビジネスを持っていたとも主張していますが、これには異議が唱えられています。
教育については、彼女はホームスクーリングを受けたと証言していますが、実際にはマニラにあるグレース・クリスチャン・ハイスクールに短期間通っていたという証拠もあります。このため、彼女の初期の経歴については、疑念が生じています。
また、市長としての彼女の任期は、汚職の疑いによって大きく影を落としています。特に、必要な許可を得ずにフィリピンのオフショアゲーミング事業者(POGO)の運営を許可したとして、最近、収賄の罪で告発されました。このスキャンダルにより、彼女の停職やさらに詳しい調査が求められる状況となっています。
また、彼女の財産報告には数千万円相当の資産が含まれており、不動産や車両、ヘリコプターなどが報告されています。しかし、これらの財産報告には不一致が見られ、資金洗浄の疑いも浮上しており、彼女の公的なイメージにさらなる打撃を与えています。
出生について
アリス・グオさんの出生に関しては、いくつかの点で矛盾や不明確な部分があり、彼女の背景について疑念が生じています。
まず、彼女はフィリピンで育ったとされ、特にタルラック州コンセプションやブラカン州マリラオなどで生活していたとされています。
しかし、アリス・グオさんは中国のパスポート所有者のグオ・ファ・ピンと同じ指紋であると捜査局が報告しました。
The National Bureau of Investigation has found that Bamban Mayor Alice Guo and Chinese passport holder Guo Hua Ping have the same fingerprints.
Senator Risa Hontiveros made the disclosure in a statement, saying the NBI findings confirmed suspicions that the suspended mayor was “a fake Filipino… masquerading as a Filipino citizen to facilitate crimes.”
国家捜査局は、バンバン市長のアリス・グオと中国のパスポート所有者のグオ・ファ・ピンが同じ指紋を持っていることを発見しました。リサ・ホンティベロス上院議員は声明で開示し、NBIの調査結果は、停職した市長が「偽のフィリピン人…犯罪を促進するためにフィリピン市民に変装している」という疑いを確認したと述べた。
要するに、アリス・グオさんの出生については、彼女自身の証言と外部からの情報が一致していない点が多く、彼女の背景にはまだ解明されていない部分が多いと考えられます
LOOK: In her Certificate of Candidacy filed in 2021, Bamban, Tarlac Mayor Alice Guo, declared she is a Filipino citizen.
— ABS-CBN News (@ABSCBNNews) May 14, 2024
The Senate Committee on Women, Children, Family Relations and Gender Equality shared the document. | via @victoriatulad pic.twitter.com/z36NY4pi90
2021年に提出された立候補証明書(Certificate of Candidacy)において、タルラック州バンバン市長のアリス・グォは、彼女がフィリピンの市民であることを宣言しました。この書類は、フィリピン上院の女性、子供、家族関係およびジェンダー平等に関する委員会によって共有されました。
出典: 【via】
POGO事件について
アリス・グオさんの関与が疑われるPOGO(フィリピン・オフショアゲーミングオペレーター)事件は、フィリピン国内における中国人を主な対象としたオンラインギャンブル事業の違法な運営に関連しています。この事件は、彼女が市長を務めるバンバン市において、必要な政府の許可や規制を無視してPOGOの事業が行われたとされるもので、アリス・グオさんがこれに関与した疑いがあります。
具体的には、POGO事業者がフィリピン政府の規制を回避し、違法な方法で運営を続けるために、アリス・グオさんが彼らを支援したとされています。この支援には、事業運営に必要な許可を得ずに営業を許可したことが含まれ、これが収賄や汚職に該当する可能性があると指摘されています。
この事件が発覚したことで、アリス・グオさんの行動や資産に対する調査が開始され、彼女がどのようにしてこれらの活動を支援したのか、そしてその見返りとしてどのような利益を得たのかについての疑問が提起されました。また、この事件はフィリピン国内でのPOGO事業全体に対する監視を強化するきっかけとなり、フィリピン政府内外で広く議論される問題となっています。
この事件はまだ進行中であり、今後の調査結果や裁判によって新たな情報が明らかになる可能性があります。
中国のスパイか
アリス・グオさんが中国のスパイであるとの疑惑は、彼女の政治的および経済的な活動が中国と密接に関連していることに基づいています。以下の点がスパイと疑われる要因です。
POGO(フィリピン・オフショアゲーミングオペレーター)との関係
アリス・グオさんは、フィリピンで中国人をターゲットにしたオフショアゲーミング事業者との密接な関係を持っているとされています。彼女は、適切な許可がないにもかかわらず、これらの事業者に対して営業許可を与えたとして告発されました。このことが、彼女が中国政府の利益を促進している可能性があると指摘されています。
中国とのつながり
アリス・グオさんは中国出身である可能性が高く、彼女の家族やビジネスパートナーが中国との強い関係を持っているとされています。また、彼女がフィリピンでの地位を利用して中国の経済的利益を推進しているとの疑惑が浮上しています。
フィリピンの政治家としての不透明な活動
アリス・グオさんの活動の中には、通常のフィリピンの政治家としては異例な行動が含まれており、これが中国の利益を代表しているのではないかと疑われています。特に、フィリピン国内での中国人ビジネスマンや企業との密接な関わりが、スパイ活動の一環であるとの見方があるのです。
これらの要素が組み合わさり、彼女が中国のスパイであるとの疑念が生じています。ただし、これらの主張は現時点では確証されておらず、彼女自身も否定しています。
まとめ
アリス・グォさんの出生に関する謎や、中国のスパイとの疑惑、そしてPOGO事件への関与が浮上している彼女の経歴は、非常に複雑で興味深いものです。彼女のプロフィールを深く掘り下げることで、フィリピンの政治や経済における不透明な側面が明らかになってきました。今後の調査や裁判によって新たな事実が判明する可能性が高く、彼女の活動に対する注目が続くことは間違いありません。読者の皆様も、こうした疑惑に関して冷静に事実を見極めることが重要です。