広瀬めぐみ前参議院が2024年8月、東京地検特捜部によって在宅起訴されました。起訴の理由は、勤務実態のない公設秘書に対して給与を支払わせ、これを詐取した詐欺罪です。
広瀬氏は2022年から2023年にかけて、実際には勤務していない人物を公設秘書として届け出て、国から支給された秘書給与をだまし取ったとされています。特捜部の捜査が進む中で、広瀬氏は公設秘書の勤務実態がなかったことを認め、自民党を離党し、2024年8月15日に議員辞職を表明しました。辞職の際には、軽率な行為であったことを反省し、謝罪の意を表しています。
引用元 FNNプライムオンライン
今回は広瀬めぐみ前参議院についてや、公設秘書のことや在宅起訴について、更には議員の詐欺罪について詳しく調べていきます。
広瀬めぐみって?
広瀬めぐみさんは、元参議院議員であり、自由民主党に所属していました。彼女は、地方政治から国政に至るまで幅広い分野で活動し、特に女性や家庭に関わる政策に注力していました。議員としては、地域社会の発展や福祉向上に努め、女性の社会進出や家庭支援に関する法律案を推進していました。
しかし、2024年に発生した詐欺事件により、政治家としての信頼性や倫理が問われる事態となり、広瀬氏は自民党を離党し、参議院議員を辞職しました。
公設秘書とは
日本の公設秘書は、国会議員が公的な活動を円滑に行うために補佐する役割を持つ秘書です。公設秘書は議員秘書の一種で、国家予算で給与が支給されるため、一般的な秘書とは異なり公的な地位と責任を持っています。
公設秘書の種類と役割
日本の国会議員には、以下の3種類の公設秘書がいます。
政策担当秘書
公設第一秘書
公設第二秘書(事務担当秘書)
公設秘書の採用と資格
公設秘書の責任と倫理規定
詐欺罪とは
詐欺罪は、他人を騙して財産や利益を得る行為を処罰する犯罪で、日本の刑法第246条に規定されています。詐欺罪には以下の特徴があります。
詐欺罪の構成要件
刑罰
詐欺罪の刑罰は、10年以下の懲役です。財物を受け取ったり、財産上の利益を得た場合、厳しく処罰されます。
未遂罪
詐欺罪は、未遂であっても処罰されます。実際に財物を受け取らなくても、詐欺を行おうとした事実があれば、未遂罪として処罰対象となります。
国会議員の場合の詐欺罪
国会議員が詐欺罪を犯した場合も、基本的には一般人と同様に刑事責任を問われますが、いくつか特別な要素があります。
免責特権
議員特権
日本の憲法に基づき、国会議員は国会での発言や表決について、院外で責任を問われません(憲法第51条)。しかし、この特権は詐欺行為には適用されず、議員が職務外で詐欺を行った場合は、一般の法律に基づいて処罰されます。
身分的影響
身分に対する影響
国会議員が刑事事件で有罪判決を受けた場合、その議員の地位に影響が出る可能性があります。例えば、禁固刑以上の判決が確定すると、公職選挙法に基づき議員資格を失うことになります。
議員辞職と処分
議員辞職
詐欺罪で告発され、社会的信頼を損なった場合、議員自身が辞職するケースもあります。また、議院の懲罰委員会で審査され、議員資格が剥奪されることもあります。
社会的影響
社会的責任
国会議員は公的な立場にあるため、詐欺罪が明るみに出ると、社会的な批判が非常に強くなります。信頼の喪失は、政治活動や政党にも大きな影響を与えるでしょう。
在宅起訴って何
在宅起訴は、日本の刑事手続きにおいて、被疑者が身柄を拘束されない状態で起訴されることを指します。この制度は、被疑者が逃亡や証拠隠滅の恐れがない場合に適用され、被疑者が自宅や日常生活を送りながら裁判手続きに参加することを可能にします。
在宅起訴の流れ
在宅起訴の手続きは、通常以下のように進みます。
捜査段階
起訴の決定
裁判段階
在宅起訴の利点と問題点
利点
問題点
在宅起訴が適用されるケース
在宅起訴は、軽微な犯罪や初犯のケース、逃亡や証拠隠滅の恐れが低いと判断された場合に多く適用されます。例えば、業務上過失致死傷、軽度の暴力事件などが該当することが多いです。
世間の反応
今回の広瀬めぐみさんが在宅起訴となったニュースを見て、Xやニュースのコメントでは批判的コメントが多数発生し、炎上状態になりました。
一般人なら100%逮捕されるのに検察は広瀬めぐみを「逮捕せず在宅起訴」ですって。税金を騙し取っても議員なら逮捕されない国。誰が納得すんねん!
— himuro (@himuro398) August 30, 2024
https://t.co/BmqKMb4Bi6
そもそも、
— かもうのかけ小 (@AfYjpB3h5Hp0n6g) August 30, 2024
一国の総理大臣が声を張り上げ投票を呼び掛けた自民党議員が、その後、フランス贅沢視察に赤ベンツ不倫、秘書給与搾取までしたのに金返して議員辞職したら逮捕もせず在宅起訴で済ませるって…😩
検察も国会議員もオカシイだろ!💢
広瀬めぐみ元参院議員在宅起訴
東京地検特捜部 #スタ pic.twitter.com/QWBe8mmoQf
【速報】広瀬めぐみ元参議院議員を在宅起訴 秘書給与詐取の罪 東京地検特捜部
— 348spider (@348spider2) August 30, 2024
コンビニで少しばかり万引きしても逮捕なのに、何故コイツらは逮捕しないのや‼️😡😵💫👎
特捜部って名ばかりで能無し役立たずの集まりや‼️😡😡 https://t.co/iwWBfZa6n8
さすがに詐欺罪で在宅起訴というのはどうなのでしょうか。一般人の詐欺事件であれば、在宅起訴は聞かないですね。隠蔽の恐れがないためか、それとも政府が司法を好き勝手に動かしているのか。
まとめ
広瀬めぐみ氏の起訴は、日本の政治家に対する信頼性と倫理が問われる重大な事件として注目を集めています。公設秘書制度の悪用や詐欺罪に関する法律の適用に関して、議員がどのように一般の国民と異なる扱いを受けるかが焦点となりました。また、在宅起訴という特異な形式での起訴に対しても、世論は厳しい批判を展開しています。この事件を通じて、政治家が持つ特権や責任について改めて議論が行われることが予想されます。今回の広瀬氏のケースは、今後の法改正や政治倫理に影響を与える可能性があり、社会全体にとっても大きな教訓となるでしょう。